編入学とは

 編入学とは,高専卒業後に大学の3年次(または2年次)に入学できる制度です.高専は,5年制ですので, 3年次編入であれば大学一般入学者と同等となります.編入では,東大,京大,阪大,北海道大,東北大,九州大,東工大などをはじめとする主として国立の大学に進学することが可能です。

国立大学を何校でも受験可能

 通常の大学入試では国公立は入試日が統一されており,前後期の2校しか受験できません。しかもセンター試験の足切りがあります。 一方,高専からの編入では,入試日は各校が自由に決定するので,日程の許す限り国立大学を何校でも受験できます。ただし,日程が重なる場合もあります.

推薦試験・一般試験

 試験方法は各学校が独自に決定しており,面接のみの推薦試験と学力試験に分類できます. 推薦試験で合格した場合は,原則として必ず入学しなければなりません.ただし,学力試験でも推薦書を要する大学がありますが,このような試験方法では各高専により推薦書の取り扱いが異なります(推薦を蹴ることを容認している高専もあります).

比較的やさしい?試験!

 高専生向けの編入試験は,一般の大学入試と比べて易しいといわれています。編入試験ではひねった問題が少ないことからです。高専の教科書で習った内容がそのまま出ることも多く,普通の大学入試と比べれば対策は立てやすくなっています。さらに,編入試験では専門科目の出題がある大学もありますが,この内容がそのまま編入後も活かせると言っている人もいます。
 ただし,勘違いしてはいけないのは決して勉強しなくてもいいということではありません。 高専での普段の授業を理解していることは必要不可欠です. また,東大・京大レベルでは大学院入試レベルの問題も出題される場合がありますので,十分な対策を必要とします.

予備校は不要!

 高専からの編入では予備校(塾)に通う必要は全くありません。「編入予備校」も存在しますが,あれは短大生・専門学生・大学を変えたい大学生向けであって高専生には無意味ですし,通っている人はほとんどいません。というよりも,高専の先生に聞いたほうが適切な解説をしてくれます。高専の先生に勉強を教えてもらうためにも,普段から仲良くしておきましょう!
 普通の大学受験をするためには予備校の費用は少なくとも年間数十万(場合によっては100万円以上)は掛かるのですが,編入試験ではこれが浮くので経済的にもお得です。
 高専から大学への編入で掛かる費用は,参考書代(私は10万円くらい)と勉強を見てもらった先生へのお土産代くらいです。もちろん,受験料や交通費・宿泊費は普通の大学受験でも編入試験でもかかりますが。


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