編入試験対策用の参考書
数学
■ 新訂基礎数学，線形代数，微分積分Ⅰ，微分積分Ⅱ，応用数学，確率統計（全6冊） ， 高遠節夫 大日本図書
この本のシリーズはまず全て理解して欲しい。東大，京大などでは公式の証明も必須であるから，ノートにまとめるとよい。もちろん，他の上位校でも証明はしばしば出題される。なお，応用数学，確率統計は受験校で出題がなければやらなくてもよい。また，問題集は解答がひどいので，やらずに下の問題集に進むとよい。余談だが，確率統計は旧版のほうがよい。
■ 大学・高専生のための解法演習 微分積分 (極めるシリーズ) 1，2（全2冊） ， 糸岐宣昭 森北出版
基本ができていない人はまずこの本を終わらせるとよい。解答は詳しく，低学年時の基本から応用まで幅広くマスターできる。間違いが多いのが難点なのだが。
■ 大学編入試験問題 数学/徹底演習 ， 林義実 森北出版
とりあえず買っておいて損はない。ただし，基礎力が欠如しているうちにこの問題集から始めるのは危険である。また，解答は間違いが多かったり，スマートでなかったりもする。非常に難しい問題も見受けられるが，飛ばしといて後でやるとよい。ただ，自分が難しいと思っても実は簡単と言う場合があるから，先生に助言をもらうとよい。
■ 明解演習線形代数 ， 小寺平治 共立出版
編入試験の様々な類題を見つけることができる。今後もこの本の問題の類題が出題されるだろう。線形空間論，Jordan標準形などもこなしておきたい。
■ 明解演習微分積分 ， 小寺平治 共立出版
この本も様々な類題を見つけることができるが，不要な部分も含まれているので自分で取捨選択することが大切である。なお，微分方程式の章は東大では必須。
■ 明解演習 数理統計 ， 小寺平治 共立出版
東大，京大の確率に類題を見つけることができる。ただし，これ一冊では確率の概念がわかりにくいので他の確率の教科書とあわせて勉強することをお勧めする。
■ 演習確率統計 ， 洲之内治男 サイエンス社
上の明解演習数理統計とほとんど一緒なので，どちらかをこなせばよい。
■ 演習微分積分 ， 寺田文行 サイエンス社
編入試験で出題されるような非常に平易な問題が羅列されている。必要な部分だけをこなしたい。
■ 演習大学院入試問題〈数学〉Ⅰ，Ⅱ（全2冊） ， 姫野俊一 サイエンス社
より高いレベルで勉強されたい方にお勧めの本。東大，京大の編入試験と似たような問題も掲載されている。院試の難しい問題を集めた問題集で，東大編入の近道である。今年東大に編入した知り合いもこの問題集を使ってたようだ（もちろん，全ては解く必要はない）。