東京大学(工学部)の編入学体験記
概要
■編入年次:第3学年(ただし,単位認定の関係上,第3学年終了に2年以上かかるため,卒業には最低3年要する).
■試験科目:英語,数学,物理学(物理学は一部の学科)
※農学部にも編入学制度があり,高専生も入学しています.
足切りと採点の概要
受験終了後に他高専の方と歓談していたところ,その際東大の先生に声を掛けていただき,
受験のボーダーラインと採点基準を聞くことができました。
それによると,いずれの教科も6割取れていればいいとのことです。
つまり,定員は特に定めておらず,ボーダー制ということらしいです。
また,採点においては部分点が与えられるそうで,道筋がきちんと記述できていれば相当の点数がもらえるそうです。
反対に,答えが合っていても,道筋がおかしいと点数はもらえないそうです。
それと,インターネット上にある自己採点はいかがわしい(採点が甘い傾向にある))ので,各教科の先生に確認してもらえると良いでしょう.
試験の体験記(H20)
■数学
昨年より若干易化したものの依然として難しい問題でした。
なお,応用数学範囲(確率を除く)は今年も出題されませんでした。問題をすばやくかつ正確に解ける力が必要です。
また,きちんとした数学的考察が求められているようです。
以下のように微分方程式では,昨年は標準形が出題され,本年はリッカチ形が出題されるなど本校の教科書では対応できない内容です。また,ジョルダン標準形も誘導がついていたものの知っておいて損はないと思います。
■英語
例年と同様の問題.
結果と自己採点
不合格;
英語:7割
数学:4割
余談
解答終了後周囲を見渡したところ,かなりの人が白紙解答でした。すなわち,記念受験の方が多く,実質的な倍率は半分以下ではないでしょうか。数学も英語も同じ解答用紙(罫線がある大学ノートのような感じ。A3両面使用可)。机が狭い。会場に時計はないので腕時計は絶対に必要です。 また,過去問やお勧めの参考書を公開しているサイトが数多くあるので,インターネットを通じて広く情報を収集しましょう。
東大編入の関連リンク
東京大学工学部-高等専門学校等から工学部へ編入学を希望する方へ-・・・東大の公式サイト
小山太郎流・・・東大に編入された方が製作.体験記が豊富